人間関係の始まりは、ちょっとした「関わりの機会」から生まれます。
たとえば、偶然の出会い、仕事や学校での関わり、SNSでのやり取りなど、直接的でも間接的でも、他者と接点を持つことからスタートします。
関わりの先にある「興味」と「関心」
そこから、相手に対して次のような分岐が生まれます。
- A:その人に興味がわく
- B:その人に興味がわかない
A:興味がわいた場合
相手に興味を持てば、その後も「見る」「聞く」「関わる」といった行動が続いていきます。
そして関わりを重ねていく中で、さらに2つの方向に分かれていきます。
- C:好感を持つ方向(もっと知りたい、もっと一緒にいたい)
- D:嫌悪を感じる方向(ちょっと苦手、距離を置きたい)
このCとDはどちらか一方だけではなく、両方の感情が混在することもあります。
ただ、そのときどきで「どちらが優勢か」によって、人間関係の距離は近づいたり離れたりするのです。
B:興味がわかない場合
一方で、初めから興味を持てなかった場合は、基本的には関係が深まることはありません。
ただし、「新たな出来事」や「相手からのアピール」など、新たなきっかけがあれば、関係性が変化する可能性もあります。
「嫌われたくない」という気持ちを逆から見てみる
私の周囲でも、「人に嫌われたくない」と悩む人が多くいます。
でも、少し立ち止まって考えてみてください。
実は「好かれている」と「興味を持たれていない」は、どちらも「嫌われてはいない」のです。
興味を持たれずに関わってもらえないのと、嫌われるのとでは、意味がまったく違います。
「好かれたい」と思うなら必要なのは「関わること」
もし「好かれたい」「関心を持ってほしい」と思うなら、ただ待っているだけでは始まりません。
自分から「関わる」「話す」「伝える」「行動する」ことで、相手に自分を知ってもらうことが必要です。
その結果、相手の性格や価値観との相性によって、
好感を持ってもらえるか、あるいは苦手に思われるかという結果が出てきます。
でもこれは「仕方のないこと」です。
どちらの結果も存在する世界で、避けられないことだからこそ、受け入れていく必要があるのだと思います。
「どう関わるか」で人間関係の質は変わる
ただし、どんな関わり方をするか、どんなアピールをするかによって、相手の反応は変わってきます。
「好感を持たれる確率」と「嫌悪を感じさせる確率」は、行動次第で変動します。
(もちろん100%好かれることも、100%嫌われることもありませんが)
そしてもう一つ大切なのは、「自分の価値観だけで相手の感情を決めつけない」こと。
相手が自分に対してどんな感情を抱いているのかは、表情や態度など、相手の反応を“今この瞬間”のものとして観察していく必要があります。
友人や恋人をつくるために大切なこと
人との関係を築いていくためには、やはり「関わること」が欠かせません。
そして、おそらく多くの人がそうであるように、「自分に興味を持ってくれている人」に対しては、自然と自分も興味を持ちやすくなるものです。
「関わる」とは、話しかけること、共に時間を過ごすこと、自分の思いや気持ちを伝えること。
そういった一つひとつの積み重ねです。
まずは「好感を持ってもらえるようにするにはどうしたらいいか」を考えてみること。
それが、よりよい人間関係の第一歩になるのではないでしょうか。

みなみやま かつのり

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