■人と関わらない生活は現実的か?
社会生活を送っていくうえで、「人と関わらずに生きる」ことは、ほとんど不可能に近いと言えるでしょう。
もし本気で誰とも関わらない生活を目指すなら、山奥にこもり自給自足で暮らすしかありません。
しかし、そういった生活を選ぶ人はごく少数ですし、多くの人は何かしらの形で他者と接しながら生きています。
では、「人と関わること」を前提とした日々の生活において、どのような意識を持てば少しでも心が楽になるのか。
今回はその“私なりの考え方”について書いてみたいと思います。
■日々を生きるうえで、私が大切にしている前提
1.思春期を迎えたら「自分で決めて実行する」
ある程度の年齢になり、自分で物事を判断できるようになったならば、原則としては「自分で決めて、自分で実行する」ことが大切だと思っています。
人からのアドバイスがあったとしても、それを実際に行動に移し、結果を受け取るのは自分自身しかいません。
親であっても、あるいは信頼する誰かであっても、「協力」や「共感」はできても、最終的に結果を“自分ごと”として体験することはできません。
もちろん、法的には未成年である間は保護者に責任がある場面もありますが、実際にその結果をどう感じ、どう活かすかは一人ひとりの中にあるものだと思います。
2.どんな行動にも「結果の保証」はない
どんな行動にも、必ず望んだ通りの結果がついてくるわけではありません。
たとえば、人がアドバイスをするとき、それは「こうすれば良くなる“可能性が高い”」という経験や信念に基づいているだけで、確実性があるわけではないのです。
つまり、どのアドバイスを受け入れるか、行動に移すかは、あくまで自分の判断によるべきだと思います。
他人がどう見るかに関わらず、周囲は基本的に「その人の行動=その人の意志によるもの」と見なします。
であるなら、自分自身も「自分で選んだ」という意識を持っていた方が、後悔や不満の少ない人生につながるのではないでしょうか。
3.行動には必ず「結果」がついてくる
たとえ何も起きなかったとしても、それはそれで「一つの結果」です。
ただし、結果は常に「後から」しかわかりません。
つまり、行動を起こすときには、その結果を“信じて”進むしかないのです。
人はつい「絶対うまくいく」「必ず成功する」と言いたくなりますが、実際には100%の保証なんてありません。
「絶対」と言われていることも、あくまで“高確率”でそうなるだろうという見立てに過ぎないのです。
4.「信じた結果にならないこと」も想定しておく
だからこそ、「信じて行動しても、思った通りの結果にならないこともある」という認識は、常に持っておきたいと思っています。
そうすることで、予期せぬ結果に対するショックも少なくなりますし、「思っていたのと違った結果」も、次への材料として活かすことができます。
5.人との関わりにおいて、相手は自分とは違う存在である
特に、人間関係においては、自分の意図した通りの結果になることは少ないと感じます。
なぜなら、行動の背景にはその人固有の性格、価値観、考え方があるからです。
自分と相手の間で、それらが完全に一致することはほとんどありません。
人との「相性」や「合う・合わない」は、そういった価値観の“近さ”や“重なり具合”によって決まってくるものです。
仮に思った通りに相手が動いたとしても、それは「価値観が合っていた」のか、「相手が合わせてくれた」のか、はたまた「無理をして合わせていた」のかもしれません。
「合わせた」にもいろいろなパターンがあります。
- 納得して合わせた
- 渋々合わせた
- 無理に合わせさせられた
それを見極めるのは難しいことですが、相手の反応や表情、雰囲気などから少しずつ感じ取っていくことも、人と関わる中では大切だと思います。
■おわりに
今回は、人と関わって生きていくうえで、私が普段意識している「行動」と「結果」についての考えをお伝えしました。

みなみやま かつのり

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