飲み干され空になったコップをテーブルに静かに置いてスウェーデン人の友達はこういった。
「I can speak Japanese.(私は日本語を話せますよ)」
何が話せるのか聞いたところ、彼女は続けてこう言った。
「Rasengan!!!(螺旋丸!!!)」
スウェーデンではナルトが人気らしい。
「Bankai!!!(卍解!!!)」
ブリーチも大人気。
「Kamehame-Ha!!!(カメハメ波!!!)」
・・・・アニメばかりだった
日本アニメが大好きな彼女は、アニメの言葉は詳しいが他は知らないという。
また別の日、日本人の友達に「英語は話せるか?」と聞いてみると、彼は首を横に振った。
僕は「Good morning!」と彼に話しかけた。
彼は「グ、グッドモーニング(汗」と返してくれた。
おそらく日本人の彼の方が第二言語を話すことができるだろう。
でも、彼自身は英語を話せないと思っている。
アニメの言葉しか知らないスウェーデン人の友達は日本語を話せると言った。
英語で挨拶ができる日本人の友達は英語が話せないと言った。
ほんの少しのことでも前向きに捉えることが大切だと知った。
ちょっとでも自分ができることならとりあえずやってみよう。
ちょっぴりでも足を進めることができれば、それは大きな成長だと思う。
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kitaoka
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