「ピザを何枚食べれば、満足できるか」
どれくらいの量で自分は満たされるのかが分かれば「多すぎた」や「足りない」ということがなくなるのだが、この見極めはとても難しい。
久しぶりにデリバリーピザを食べたいと思った私は、M サイズを二枚注文した。夫と二人で食べるので、ピザだけでは足りないと思い、サイドメニューのチキンも追加した。
結果、頼みすぎだった。私は四きれで満腹になった。夫も数きれ残したので、翌日の朝食になった。これなら、Ｌサイズ一枚で充分だった。
お腹の空き具合は、時と体調によって違う。満腹になるための量を人はついつい間
違えてしまう。身体でもそうなのだから、自分の心を満足させるのは、もっと難しそうだ。
目標を達成しても、人からほめられても、自分自身が納得出来ないことがある。親しい人と一緒にいて楽しいはずなのに、どこか物足りなさやさびしさを感じてしまうこともある。
自分を満足させるには、いくつかコツがあるのではないかと思う。例えば、目標は同じテーマで大きい目標と小さい目標を立てたり、選択肢ＡとＢのどちらを選んでも、メリットになることを考えたりすれば、納得しやすくなるかもしれない。満足のハードルは自由に上げ下げして良いのだ。
大切なのは、目標や選択肢やハードルを自分で設定することだ。知人、友人、家族、先生等々、色々な人の意見や情報を得ることは大事だが、最後に決めるのは自分だということを忘れないようにしたい。そうした方が、目標を達成した時も出来なかった時も納得しやすくなるのではないかと思う。逆に自分の考えが無視されたまま、他人が決めた目標に向かって努力しても、気持ちが満足しきれないかもしれない。
新しいデリバリーピザのチラシが届いた。クーポン券もついている。前回M サイズ二枚で多かったから、今回は一枚と思いたいが、どれも美味しそうで悩む。さて、何枚頼むか。（スタッフM）