2019年8月号 ゆっ歩通信 『クッションは多い方が良い』

『クッションは多い方が良い』


 「ソファのクッションは多めの方が良い」と昔読んだインテリア雑誌に書いてあった。
クッションには大きさ、デザイン、素材等様々ある。人によって、枕にしたり、もたれたり、ギュッと抱いたりと、使い方も色々ある。ずっと同じものを愛用する人もいれば、その時の気分で変える人もいる。
 本等を読んで、私が最近思っていることは「人生でもクッションは複数あった方が良い」と言うことだ。人生のクッションとは、辛くて苦しい状況を和らげてくれたり、自分を手助けしてくれたりする存在のことだ。漫画、ゲーム、カラオケ、楽器演奏、運動、SNS、動画、( 大人限定で) 酒・タバコ・ 競馬等の趣味活動がそうだ。また、人に相談する、占い、カウンセリングを利用するといったことも当てはまる。

 何をどれだけ選ぶかは自由だが、気を付けた方が良いことがある。それは一つに絞りすぎないことだ。一つのクッションだけをずっと使い続けていると、傷んでしまうだろう。やがて使えなくなった時、代わりが見つからないとなると、心身が余計に苦しくなってしまうかもしれない。
 特にクッションのような存在が人だった場合、その人に限定し過ぎて、相手の負担になってしまうと、お互いに辛い状況になってしまう可能性もある。もちろん、悩みは打ち明けたい人にだけ話せば良く、誰にでも話す必要はない。その代わり、自分の好きなことをして、モヤモヤを少しでもスッキリさせよう。

 そして、クッションは使わなくても良いのだ。「私には苦しい時に頼ったり甘えたりできる存在がいる」と知っていることが、自分の気持ちを支えてくれる。
 休まず立って歩き続けられる人はそうそういない。時々お気に入りのクッションにもたれながら、自分のペースで歩いていこう。               (スタッフM)

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