みんなのソーシャルオピニオン
日本に原生林がどれだけ残っているか
富士の樹海は恐ろしい所だと噂されている。 でも、場所を限らず森や山とは本来恐ろしい場所なのだと思う。人間の手が届かない、力の及ばない原生林に本能的な恐怖を感じるのは生き物として当然ではないだろうか。 森林破壊が今さらになって叫ばれているが、これだけ破壊が進んでから気がついても遅い。 昔の人は、禁忌とされている場所を設けてそこを荒らす人間を強く戒めていた。 一方で、山や森から採れるものを神様からの恵みだとしてありがたがっていた。 つまり、恐れながらも恩恵を受けるバランスのいい関係が成り立っていたのだ。 科学が進歩して、どんどん森林を開発できるようになると自然への畏怖もなくなってしまった。 かつて保たれていたバランスが崩れて起こる事態に、もっと早く気がつけなかったのは人間の反省すべき点だ。 日本に、人里はなれた山奥や原生林が今どのくらい残っているのだろう。 そしてそれらは、未来の日本にも残っているだろうか。
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